家計簿が続かない人におすすめの「見える化管理」
- 家計簿アプリを入れても、全体像がつかめないという声が多い
- 私自身も以前は「何にいくら使っているのか」曖昧だった
私は未熟だったため、頑張って家計簿つけても「支出の記録」になっており、活かし方がわからず、結局2ヶ月で家計簿をやめました…家計簿2ヶ月分の記録では支出のことなどほとんど何もわかりません。
今となっては、当時続けられなかった理由は「家計簿のその先」(家計簿の活かし方)がわかっていなかったためだと思います。
家計簿アプリも数種類試し、現在はマネーフォワードに落ち着きましたが、数年に一回訪れる「家具・家電の買い替え」や「車検」などの予算管理は何より大切だと学び、それも管理できるようにならなければ!と思い立ちます。
家計簿は「過去の支出の記録」に対して家計管理は「過去、未来を含めた支出管理」
そう、家計管理こそがお金を貯める基礎だと結論づけました。
- そこで使い始めたのが「支出を4つに分けるスプレッドシート」
→ マネーフォワードなどの自動集計では見えにくい“支出の本質”をつかめます。
「支出を見える化」して一緒に家計管理をやってみましょう。
4つの支出で家計を整理する
支出に関してこちらの記事で紹介した通り、私は4つに分類してシンプルに管理しています。
4つの分類通りにスプレッドシートは以下のシートで構成しています👇
| シート名 | 内容(概ねの定義) | 集計方法 |
|---|---|---|
| 毎月固定費 | 家賃・保険・通信費など毎月決まった支出 | マネーフォワードのデータを転記 |
| 毎月変動費 | 食費・日用品・外食など変動する支出 | マネーフォワードのデータを転記 |
| 不定期固定費 | 会費・税金・保険年払いなど、数カ月〜数年に1回の支出 | 費用を見積もって毎月積み立て |
| 不定期変動費 | 家電の買い替え、修繕費など予測が難しい支出 | 経年劣化や使用年数から算出して毎月積み立て |
毎月の固定費と変動費は上記の通り、マネーフォワードが自動集計してくれます。それを転記していくだけでOK☺️
マネーフォワードがあれば家計管理がとっても簡単ですよ。
お次は不定期の固定費と変動費です。
これがとっても厄介です…
支出が不定期で発生しますもんね。
1年のうち一回だけ数万円かかる場合が多いので、この項目を考えていないと突然お金が足りないなんてこともあるでしょう。
数カ月から数年後の支出を予測して、今から毎月積み立てていきます。
そのシートを作成しましたので、以下の項目を見てみてください☺️
家計管理スプレッドシートの全体構成(固定費/変動費/不定期費)
私が実際に支出を4つに分けたシートをご紹介します。
内容は見本として入力したものです。こんなものだなという感覚で御覧ください。
スプレッドシートで作成し、オレンジ色の枠に数字や文字を入力するだけでOKです。
そうすると自動計算され、支出が算出されます。
一つずつみていきましょう。
毎月の固定費

この項目は毎月固定で支払っているもので主に家賃、住宅ローン、水道光熱費、保険などです。
一番左に項目名、その右側に各月の支出を手書きの家計簿やマネーフォワードから入力していき、支出を見える化していき、過去1年の支出額を計算することで、一ヶ月の支出額平均を算出できます。
毎月の変動費

毎月の変動費は食費や日用品、医療費(入院ではなく通院など)、美容費などの項目とそれぞれの支出額を記載していきます。
これも同様に記載し終えると合計額と月平均が算出されます。
さて次から方法が変わりますが、簡単に計算することができます。
不定期の固定費
「数カ月から数年に1回など一定の間隔で必ず来るけど忘れがちな支出」
例えば、以下の通りですが、JRの定期券(数カ月に一回)や車のオイル交換、自動車税、YouTubeプレミアムの年払いなどを挙げました。
JR定期券は6ヶ月に一回
プリウスの車検は24ヶ月(2年)に一回
ここでは
①項目
②単価(1回にかかる費用)
③何ヶ月に一回起こるか
を記載するだけでOKです。
すると右側の水色部分に毎月積み立てるべき金額が自動計算されます。
つまり不定期の固定費はこの金額を毎月積み立てていけばOK!ということ

不定期の変動費
「人によって時期や金額が大きく変わる支出」
これが一番厄介😭
家計管理をしていないとこの項目にやられます…
私もそうでした。
突然数万円〜数十万円出ていくので、かなり焦ります。
でももう大丈夫!
ここで未来の支出をある程度予測して毎月積み立てて対策していきましょう。
記載する項目はオレンジの5項目でOK!左から見ていきます。
①項目
②単価(一つの価格、合計ではありません)
③単位(それを何個買うのか、何回行くのか)
④何年に一回起こるのか
⑤いつ必要か(西暦で)
⑥現在積み立てている不定期変動費の総額(右側のオレンジ部分)
この5個を記載すると右側の黄色い部分に自動計算されて毎月の積み立てる金額が算出されます。
平均必要年額:(不定期の変動費にかかる年間の平均額)
月額:毎月積み立てる金額
積み立て不足額:現時点での不足額
を確認しましょう。

このように対策をしていれば

冷蔵庫壊れた!けどお金が足りない…
なんてこともなくなりますよね。
やること
①項目の洗い出し
②いつ買い替えるか
さて、まずは数カ月から数年単位で必要な項目を挙げていきましょう。
家電の買い替え目安は以下の通りです。

→家電の交換目安は6〜10年で交換するとおぼえていただければOKです!
次は戸建ての場合の修繕費です。
調べてみましたが、以外とお金かかりますね。
※賃貸の方は飛ばしてもOKです。
結論:毎月1.5万〜2万円程度の積み立てが必要。
このケースの場合延床面積は30〜35坪を想定しています。
「長谷工の住まい」 「みずほ不動産販売」 などのサイトを参照し、ChatGPTと相談しながら以下の表を作成したため精密ではありませんが大体このくらいの費用がかかるんだな〜と思ってみてください。
支出は多めに2万円必要と見積もったほうがよいでしょう。価格はインフレしていくので。
また、延床面積が広いほど、外壁面積が広いほど費用は上がっていくので、ご注意ください。

使い方① — マネーフォワード連携で簡単に転記する方法
- 手書きの家計簿や家計簿アプリ「マネーフォワードME」から、「毎月の固定費」、「毎月の変動費」2項目の支出データをスプレッドシートに転記します。

このようにマネーフォワードが各項目を自動集計してくれるので、この数字を手入力でスプレッドシートに転記していきます。
この転記が若干の手間ですが、必要な作業です☺️
転記の目的は「数字の見える化」
→ アプリ任せでは気づけない支出の偏りを発見できます。こんなに使っていたんだ…と思うこともあり、支出の最適化の一助になります。
使い方② — 不定期費の管理で赤字月を防ぐ
・不定期固定費の例:自動車保険、年会費、医療保険年払いなど
・不定期変動費の例:家電、JR定期券、車のタイヤ交換、家の修繕費など
これらはマネーフォワードでは“突然の出費”として見えにくいのです。
過去の支出を見える化するツールとしてマネーフォワードは良いのですが、上記のような未来の支出までは見えないのです。
未来の支出はこのスプレッドシートを利用することで、未来の支出を分割して現在に持ってくることができます。
🤞耐用年数や買い替え時期をもとに月平均を算出
例:「洗濯機10年使用、価格は10万円 → 1年で1万円必要なので12ヶ月で割って月833円として計上」
つまり、毎月833円積み立てていけば10年後に10万円になるということです。
このように今後発生する不定期の変動費を予測しておくことで「突然の支出」ではなくなります。
身の回りの家電や家具、車などの未来の支出を見積もって適切な家計管理を行うことで、お金に対する不安は減っていきます。
使い方③ — 支出率と貯蓄率をチェック

- すべての支出を入力して集計したら、「収入に対してどのくらい使っているか」を算出します。
ここのページでは赤丸の「給与」、「賞与」、「児童手当」、「配当金」の収入を記入します。
なければ空欄でOKです。
※公的年金は給与欄に追加記入してください。
自動で支出率が算出されます。
第一目標:「毎月の手取り内の80%内で生活し、残りと賞与は全額、貯蓄と投資へ」
支出率80%内で生活することはなかなか厳しいですが、貯蓄率が圧倒的に上がります。
第二目標:「毎月の手取り内で生活し、賞与は全額貯蓄と投資へ」

リベラルアーツ大学でも言われていますが、毎月支出率100%内で暮らすことが最低限のラインです。
- 支出率の目安:
🟢 理想=80%以下
🟡 注意=100%近い場合は固定費から見直し
🔴 赤字=固定費と変動費どちらも見直し必要!
- 支出率と貯蓄率を毎月確認することで、家計の“体質改善”が可能
毎月の支出を「見える化」することで今まで気づかなかった支出の変化に気づけます。

この月の「外食」は多いな…
と支出の変化に気づき、その支出は人生に満足度を上げたかどうか支出の質にも注目してみるとお金の使い方が上手になっていくでしょう。
使い方④ — 年間の支出を見える化する
各シートの合計を自動集計して、「1年合計」「月平均」を表示することができます。
年単位で見ると、生活の“クセ”が明確になる
→ 例:夏や冬に電気代が増える、年度末に教育費が集中する など
我が家は田舎で冬は寒いので明らかに電気代が増えます…春秋の2.5倍になる月もありました😧
2.5倍はなにげに焦ります…笑
この可視化によって、変化に気づき支出を見直し、家計管理の精度が向上します。
以外と大切ですよ。「可視化」と「気づき」
まずは年間の支出を把握して、月ごとの変化を理解することが重要です。
スプレッドシートのコピー方法
私が作成した家計管理シートを無料で配布します。
ご自由にお使い下さい。
💡 下記のリンクからスプレッドシートを自分のGoogleドライブにコピーして使えます👇
支出管理スプレッドシートをコピーする
※ コピー後はご自身のGoogleアカウント内で自由に編集できます。
※ 共有編集ではなく、あくまで個人利用専用のコピーです。
ライフプラン表などについては他の記事で説明予定です。
※気付いた点や修正点、追記あればコメントいただけると幸いです。
まとめ — 支出を「把握」から「管理」へ
ここまで、「記録」から「管理」の流れをみてきました。
まとめると以下の通りです。
- 家計簿アプリで終わらせず、スプレッドシートで整理することで
→ 「支出の見える化」+「支出の気づき」が同時にできる - 不定期支出をあらかじめ見積もることで赤字月が減る
- 継続のコツは、「完璧を目指さない」「月1回だけ更新する」
「管理」ができれば家計で困ることはだいたいなくなってきます。
将来の支出が何となく不安という方は紹介したシートを活用してみて、家計管理を始めてみてはいかがでしょうか。
まずは日々の支出を記録することから始めましょう。記録が面倒ならマネーフォワードMEがおすすめです。
黒字家計で安定した生活を送れるようにこの仕組みづくりを一緒に頑張りましょう☺️



コメント